最近パターンになってきました。『塗装工事はまだするな、こんな営業手法には気をつけてください』そんな事を言われるようになりました。そして悪徳業者だった塗装店が、正義の味方に早変わりしていると・・・
そんな営業手法を使っているなどと言われ差別化をはかっていますね。
逆手に取ったやり方です。
私たち塗装職人は、仕事が面白くてやっています

又、家が綺麗になるのが楽しいのです。
大変勝手な言い分で恐縮なのですが、経営者ではない職人の気持ちを言いますと、
綺麗ごとは言いません、
本音は、と言いますとお客様のため、地域のためだと考えている職人さんはほとんどいないはずです。
正直言ってそんな綺麗事は考えていないでしょう。
お客様の目的である外壁の塗り替え、リフォームの最終目的とは何でしょうか?
誰も、見ず知らずのペンキ屋さんと世間話をしたいとは思わないでしょうね。
職人の最終目的は、丈夫で長持ちそしてどれよりも美しい仕上がり!これは職人のプライドです。これが職人の最終目標です。

そして、お客様に喜んでいただけることが嬉しいのです。
いかがですか?最後は手を握り会えませんか?
社交辞令のような、気を使った会話なんて面白くもありません。
お客様の警戒心、心の壁を取り除く意味で会話を上手くするのでしょうね。
職人さんには話術なんかありません。
腹を割った会話や普段のそのままに近い会話しかできないのです。
しかし、お客様が分からないことには、しっかり答えることはできます。
そんな理由から聞いて答えるだけが多いのではないでしょうか。
やはり・・・ 塗装工事以外にも仕事をしないといけないのです。
それがコミュニケーションなんでしょうね。
しかし、仕事もコミュニケーションも両立できる職人さんの数は大変少ないと思います。
職人さんにとって、作業中以外は、労働時間ではありません。

休憩している時やお昼ごはんの時などがあてはまります。
その時間滞も今は気を使って過ごします。
そうしないとお客様にマナーが悪いって怒られたり、嫌がられたりするのです。
そして、評判が悪くなると次の仕事が取れなくなってしまうからです。
この悪い部分を修正してきたのが大手メーカーなどの現場管理ですね。
とても感謝しなければなりません。そのおかげで職人さんのマナーは大変よくなってきましたし、
お客様にも愛想よく、会話も出来るようになりました。
しかし・・・これで本当によかったのだろうか?
反面、職人の素直さと言うか本音を聞けなくなったはずです。
作業の内容もそうですね。発揮できなくなったのも事実です。
請負金額の圧縮にも原因はありますね。
自分の技術を安売りしなければならないのです。
解決する方法として、
下請けから抜け出す!大変重要ですね。
塗装店は塗装が出来ます。そして下地の処理もします。
下地の補修や修理もします。
でも、どこまで出来るの?
壁が落ちそうであれば、どうするの?
左官屋さん?それとも大工さん?もしかして・・・電気やさんは呼ばなくてもいいの?
どうでしょうか?
傷んで無い家をリフォームする訳ではありません、壊れている可能性だってあるのです。
シロアリ退治の事なんかも塗装やさんに分かりますか?
だから、建築や総合請負業者さんに診て貰うと安心できるのです。
表面だけ見て、『塗装の工程は手抜きしない、高額な請求もしない』そうやって価格表を提示している所もありますが、本当に大丈夫ですか?
建築やさん、大工さんは家を作り上げて来た人たちです。
家の基礎から仕上げまで全て分かっています。
確かに専門分野は専門業種の方がよく分かっています。
彼らはコーディネーターの役割つまり業者と業者をつなぐプロなのです。
専門業種から見る目、建築屋さんや建てた人が見る目の視点が少し違う場合があるのです。
だから必ずしも、専門業種だけでは・・・
済む場合は良いですが・・・

それ以外は大変危険な事です。
くれぐれも、お気を付け下さい。
大事な事ですから。
塗装工事も一応、家を守っていく役割もあるのですが、
塗装の厚みはほんの数ミリです。しかしその下にある家は大変大きいのです。
安易に専門業種に聞いても解決しない時は総合請負業者にお願いする方が良いでしょう。
あなたが病院に行く時は総合病院に行きませんか?
軽い病気は近くの開業医さん。そんな感じでしょうか?
下請けさんの手抜き工事について。やってはいけないことです。
現在はやっていないはずです。
なぜか?手抜きを覚えた、又はやらずにはいられなかった。
価格や請負金額が相当圧縮されて、仕事にならないから、
プライドを捨てた職人さんもいるからでしょうか?
しかし、必ず結果が返ってきます。それはクレームです。当たり前の事ですね。
そして、もう一度塗装するには費用も時間も掛かってしまいます。
3倍の損失になるわけです。これを繰り返すわけには行きません。
だから手抜き工事をやめるのです。
面白い事があります。手抜き工事を改良するんです。
手抜き工事をしてクレームがこないように工夫します。
悪いことなんですが、しかしクレームが怖いので工夫します。
少しずつ改良します。するとどうでしょう!
これもクレームの原因になる、
これもやっておかなければならない・・・
正規の施工方法より、工程も作業も増えてしまって完璧に近い工事になってしまったのです。
机の上の施工方法ではありませんから、現場での経験とクレームの知識が結果そうさせてしまったのです。
考え方が、『どうやれば、クレームが出ないようになるか?』
最終的な自分たちに問いかける質問はそれだったのです。
利益を上げることは確かに大切ですが、それよりもクレームの処理のほうがはるかに費用が掛かってしまい信用も失うからです。
そっちのほうがリスクも大きいのです。
手抜きをすれば、お客様に対しては詐欺ですね。そして、自分自身に必ず返ってきます。
それを経験したきた業者さんは絶対手抜きなんかしません。
最近ではあまり手抜工事って聞いたことはありません。
悪徳業者も減ったような気がします。
原因、結果が出たような・・・気がするのは私だけでしょうか?
職人はお金儲けに執着はありません。
確かに生活をしていくのにお金は要ります。そして、あれば
あるほど良いに決まっています。
世の中のサラリーマンは定年があります。
職人には定年なんて言うのがありません。
なぜ、そんな年齢まで現場で仕事をするのか?
好きな仕事だからです。
なるほど体は劣っていきます、
しかし、日当が下がっても現場で働くことが生きがいです。
技術や知識がいっぱい詰まった自分が大好きです。
体が動かなくなるまで、やります!

そしてお客様が喜ぶ顔が大好きです。
職人のプライドと技術が、お客様が求めるものと合致した時、
それは大変嬉しいことです。
職人の生きがいであると私は思っています。
山本商店
建設コープおおさか
大阪府中小建設業協同組合